富士山に行くことにしたんです

夏も過ぎ、秋風が木枯らしに変わりそうな今日この頃、みなさまお元気にされていますでしょうか?
さて、地獄のような京都の夏もまだ遠い春のある日、家族で仲良く飲み明かしていた時のことです。夏の家族旅行は何処に行こうか、という話題になりました。去年は富士山を見に行った(ひとつ前のエントリーのとおり)。じゃあ今年は登ってみようか、ということになったのです。提案は、昨年登頂済みの弟くん。母のたっぷりとしたお腹を見つめながら「まぁ、健康になるしね」と呟いて、酔っ払い会議はあっさり決となりました。うーん、大丈夫なのか激しく不安。特に母。そしてもちろん自分も。
ガイドはつけない。でも富士山をなめるつもりは少しもない。ちゃんと準備をして、自分たちのペースでゆっくりゆっくり登るのだ。もちろん練習もしなくてはいけない。なのでゴールデンウィークからこっち、週末と母の休みが重なった日は、日々山歩きに出かけている。
まずは近所の醍醐山(標高450m)。幼き頃、遠足やらなんやら何度もお世話になったお山は、醍醐寺世界遺産になった(そんなことあったんですね)せいで、入山料600円が必要となった。しかもうっかり拝観料600円を先に払って中に入ってしまったため、山の登り口で別途入山料を徴収される羽目になった。ひとりにつき計1,200円の支出。母と旦那さんと3人行動なのでこれは痛い。昔は無料でどんどん入っていけたと思うのに、恨めしい話である。一瞬お山に登らずに帰ろうかと思った。他に2箇所有料ゾーンがあるので、みなさまご注意ください。

次に登ったのは大文字。前日終電を逃してしまった酔っ払いの父を連れて行く。子供も大人も大勢いて、すごい賑わいである。人にはどんどん抜かれていく。五山の送り火の日に、松明を置く灯床から市内が一望できる。ここまでは観光気分でぷらっと登れると思うので、結構おすすめです。
5月の末に母と東京に行った際もトレーニングの心は忘れず、毎朝新宿のホテルから明治神宮までウォーキング。明治神宮に一歩踏み入ると都心の喧騒はすっと遠のき、空気が凜と澄み渡る。神様がいらっしゃる場所に少し近づける気がする。東京なんて砂漠だ、コンクリートジャングルだ、と思っていてごめんなさい。東京はなかなか素敵で楽しいところでした。
6月以降もトレーニングは続く。大原をうろうろし、職場の人とふたりで六甲山に登り、家族で鞍馬寺に参り、比叡山で消耗し、愛宕山の緩く続く会談に筋肉痛になった。そして再びルートを変えて大文字へ。周辺で登る山を考えるのも結構疲れてきました。
中でも最も語りたいことがあるのは鞍馬山での出来事。長くなったので、その話はまた次回。