最近若返りました

 つい数ヶ月ほど前、自分は33歳なのだと思っていた。おかしいと気付いたのは、息子の年が計算に合わなかったからだ。(息子の年齢は私の年から20を引いて求める。とても簡単)。「あれ、13歳って中学生じゃないの?」と驚いたら、「馬鹿じゃないの、12歳やし」と言われた。――馬鹿だ。それで自分の年が間違えていることに気付いた。ふむ、急にひとつ若返ってしまったぞ。
 思い込みの形成過程はこうだ。
「次は33になるぞ」→「ぞろ目だな」→「えっと、(自分)何歳だっけ?」→「33歳だ」→「なるほど」
呆れるほどのシンプルさですね。
 ってなことを人にも話していたわけですが、「実はその時たまたま33だって思っちゃっただけで、ほんとは32だって分かってたんじゃないの?」と疑義を抱いてもいたわけです。ところが先日、自らの思い込みの強さを証明するものを発見してしまいました。定期券です。3ヶ月の地下鉄定期を買いに行った時、手持ちの定期をよく見てみたところ、そこにはしっかり「33歳」と記載されていました。この年齢は、自己申告なのです。3ヶ月前の自分の思い込みの深さがうかがえます。
 今回こっそり「32」と申請書に記入してみたのですが、残念ながら窓口のおばさまに気付いてもらえず、記載変更はなされませんでした。3ヶ月後も誕生日はまだなんだけど、別段支障もないのでいいですよね。