桜がこの世の春と咲き誇り、暖かな陽光に照らされたある麗らかな土曜日、わたしは観光客で賑わう華やかな京をそっと抜け出し、黄砂に霞む山を睨みながら厄除けに出かけた。前回と同じ滋賀の立木観音(安養寺)である。期待に反し山頂に至る700余段の長い階段…
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