PSPのモンスターハンターにはまる前のお出掛け

touko_yuzu2007-12-02

 寒さの弛んだ11月3連休の初日、大学時代の友人に会いに出かけた。久しぶりに京都に来た友人に連れられて、お昼の先斗町を歩く。狭い路地は観光客でいっぱいである。先斗町町なんて滅多に歩かないのだけど、実はお手軽にランチを楽しめる店が並んでいるのだ。知らなかった。
 適当に入ったのはラーメン屋さん。青ネギの絵が描かれたのれんをくぐり、細長い京町家に入った。店内はカウンターのみで、壁に張り付くようにして荷物ケースにクッションを載せただけの待合い椅子が並んでいる。注文を聞きに来てくれたのは中国人らしき女の子。多少のコミュニケーションの難を乗り越え、無事「京都白味噌担々麺」を注文する。とても美味しい。京都人の友達が食べていた「おばんざい定食」もなかなか美味しそうだった。出る時に店の名前を確認したのだけれど、『ねぎ屋さん』ではなかったので残念ながら記憶に残すことはできない。また機会があったら探してみよう。
 いつもならこの後コーヒーでも飲みに出かけるところなのだけれど、せっかく京都に来たのだから紅葉を見に行こうよ、と元気な友人に提案される。「今朝家を出る時、東福寺の中継してたよ」と言われ、電車に乗って東福寺へ。何故またそんなに混んでるところへ? 身動きの取れない嵐山での紅葉狩り風景が走馬燈のように蘇る。あれは確かもう一昨年のことだ。あれ以来、この季節は家で大人しくしていようと決めていたのに。どなどなどな。
 駅の改札口を抜けてからずっと、途切れなく人波が続いている。わたしたち京都人ふたりも東福寺に行くのは初めて。通天橋からの眺めが美しいらしい。橋にたどり着くまで1時間あまり並び、バーゲン初日のワゴン前よろしくぎゅうぎゅう押さえつけられながら眼下に燃える紅葉を眺めた。確かに、とても美しい。赤ちゃんの掌のように小さな紅葉の葉が、黄色みがかった赤色から燃えるような赤まで、微妙なグラデーションを見せている。光を受けた紅葉が、青い空から浮かび上がるように輝いている。
 来て良かったな、と帰りの電車の中で考える。でも、誘われなきゃやっぱり行かないかも。ブーツで砂利道を長く歩いたせいで、足裏がひどく痛んだ。駅から家までの道は長い苦難の道になった。足を投げ出して甘酒を飲む。地酒を並べる酒屋さんで手に入れた酒粕でつくると、甘酒も大人の味がする。
 今度お出掛けする時は、絶対スニーカーを履いて行くんだ。