献血を試みる

 今朝は少し気合いを入れて、家から歩いて3分の処にある集会所まで、献血をしに行ってみる。
 初めての献血体験。少し緊張。過去に二回だけ検査のために血液を抜かれたことがあるけど、これはまぁなんとゆうか、あまり気持ちのいいもんじゃなかった。注射そのものがあまり好きではないし(注射が積極的に好きだという人もあまりいないとは思うけど)、採血用の注射針が若干太かった(気がする)のもよくない。注射器の中に吸い出されていく自分の血液を見ていると、どろりとした赤褐色の液体と共に、わたしの中の些少な気力まで奪い取られていく様な気がする。採血が終わるとちょっと眩暈がする。貧血気味なんだ、とわたしは思う。だって、本来わたしの中にあるべき血液は、小さな透明のプラスチックケースに閉じ込められて温度を失ってしまったのだから  
 なぁんて、ちょっとした検査のためにそんなに体調に影響が出るほど血を抜くわけないですよね? でもわたしは、割に心的要因が体調に直結しやすい人間なのです。だから「春は血液が足りないんです!!」と氷川君がテレビの向こうからいくら熱く訴えかけても「機会があったら献血してもいいけど、でもあんまりそんな機会もなければいいのになぁ」と思う、ごくごく普通の、平均的な(おそらくはね)善良なる一市民であったのだ。
 それが今回どうして献血に行くことにしたのかとゆうと、それにはもちろんきちんとした理由がある。引き籠もりがちのニートなんだから、少しぐらい社会の役に立たなければ生きてる価値がないから? 確かにそれも少しはある。でも、もっと確固とした、ごく個人的な理由があるのです。