今日は「宵山」

 このところブログの更新が滞りがちな柚木です。相変わらず本を読んだりビデオを観たり、ダメダメ生活を送ってます……。
 最後にブログを更新してから、伊藤左千夫の『野菊の墓 (新潮文庫)』と、同時収録の短編を三編、それから村上春樹の『アフターダーク』と筒井康隆の『富豪刑事 (新潮文庫)』を読んだ。『野菊の墓』は正直それ程面白くなかった。伊藤左千夫さんの文体が、わたしにはちょっと馴染みにくかったせいかもしれない。『アフターダーク』については少しまとめて次の機会にでも。そして『富豪刑事』はこの前深田恭子ちゃんが主演したドラマの原作(富豪刑事 DVD-BOX)である。わたしは深田恭子ちゃんの富豪な衣装見たさにドラマを観ていたのだけれど、原作は衣装を想像する楽しみがなくても(主人公が男なせいもある)単純に楽しめた。「ノリ」が大切な軽めの小説という感じです。
 今読んでいるのはヘルマン・ヘッセの『車輪の下 (新潮文庫)』。実は今回が『車輪の下』の初読みなのだけれど、個人的には今がこの小説の「読み頃」だった。主人公の少年ハンスの感じる非常な息苦しさが、中年という名の茫漠な道へ第一歩を踏み出そうとしているわたしの胸にずしんとくる、というのも……考えてみれば相当情け無いことではあるのだけれど――。
 映画は息子も一緒に『シュレック 2 スペシャル・エディション [DVD]』とタイ映画の『マッハ ! プレミアム・エディション [DVD]』、テレビで『スター・ウォーズ ジェダイの復讐 [VHS]』を観た。息子さんはどれも楽しそうに観てました。わたしは子供の時あまり真面目に『スターウォーズ』を観た記憶がないので、今回の放送はすごく有り難かった。(これで『エピソード3』を充分に楽しめる)。でも、デジタルリマスター版というのは本当にきれいなものですね。確かに今の映画と比べれば技術的に見劣りするけれど、激しい違和感を感じないですむ分素直に映画に集中出来る気がする。
 さて、今日はこれから祇園祭宵山に出掛けて、何かの鉾に乗ってきます。久しぶりに友達と行くので、浴衣を着て行く約束。――ひどく蒸し暑そうですが。