金はあるんやから!

 一昨日の土曜日、柚木のいる団地では恒例の子供祭りがあった。残暑厳しい朝の九時から準備に参加。といっても子供の数が少ないせいか、たいしたことは何もない。テントを立ててゴザをひくくらいのもんである。わたしが子供の頃は、ヨーヨー釣りとかスーパーボールすくいとか色々あったはずだけど、そんなのはみんな町内会のお祭りの方にまかせることに決めたみたいだ。合理的である。
 準備している途中で折りたたみ式のテーブルセットのネジが外れたり、青いビニールシートが少し破れたりと、ささやかなアクシデントがあった。でも形のあったネジを締め、ビニールシートにつっかえ棒をさそうとさえしなければ、この先二つとも問題なく使えるはずだ。でも「新しいのこうたらええねん! 金はあるんやから!」とうちの会計さんはすぐにでもそれを捨てたそうであった。諸事情から自治会費が貯まりすぎて使い道に困っているのである。何かある度に会計さんは「金はあるんやから!」と言っている。ほんとに羨ましい。
 そんなにお金が余っているなら、無駄遣いせずに分配してくれよ、と思う。でもたぶん入居時期とかの問題もあってなかなか難しいのだろう。自治会費を値下げすればいいようにも思うけど、次に会費を上げる必要が生じた時にもめるのが嫌なのだろう。
 ほんとにお金が集まりすぎるというのも、使い道を考えるのに四苦八苦である。年金がグリーンピアなんかにどどーんと注ぎ込まれちゃったのが、「こういう訳ね」とうまく納得がいく。なかなか馬鹿馬鹿しい構造なんですね。