村上モトクラシ 第19回大調査

 火曜日は村上モトクラシ大調査の日。その締め切りに間に合うように慌てて回答した後、それをブログに書いてトラックバック。個人的最重要ノルマを果たした気になりホッとしたのも束の間、また火曜日が……。わたしの一週間は誰にも頼まれていない無意味な義務感に駆られ、疾風のように過ぎていくのです。時の流れに疑問を感じる三十路一歩手前の柚木です、こんにちは。
 では今回の回答を。 http://d.hatena.ne.jp/motokurashi/20050830

1・以下に挙げたのは村上春樹さんの小説に出てくる登場人物たちの持ち物です。この中で一番あなたの印象に残っているもの・欲しいものを選んでください。

 私の回答は、「中国行きのスロウ・ボート」で三人目の中国人が売っていた百科事典。「欲しいもの」という指定はうっかり者に相応しく読み落としていたので、これは一番印象に残っているもの。
 回答結果では『ノルウェイの森』のレイコさんの弾くギターというのが一番多かったのだけれど、わたしはレイコさんがギターを弾くということさえほとんど忘れかけていた。今回の選択肢にあがっているのを見て、「そういえば……」とようやく思い出したくらいだ。
 わたしが「百科事典」のことをよく憶えていたのにはもちろん理由がある。「百科事典」の出てくるシーンでつまらないことを色々考えたからだ。中国人相手にしか売らなくていい百科事典がどんなものなのか、すごく興味が湧いたのだ。在日中国人に売るのだから、中国語で書かれているわけじゃないよな? だとしたら中国人が特別に興味をもつような事柄について、何か彼ら向けの記載がなされているのだろうか? ……。
 しばらくの間そんなことをぼぉーっと考えていたお陰で、この百科事典のことはひどく印象に残っている。考えた結果、これはただのよくある百科事典なのだろうということに落ち着いたわけだけど。

2・9月16日に村上春樹さんの新刊『東京奇譚集』が発売されますが、みなさんはどのような経路で買う予定ですか?

 これは出版社の灯台守さんをがっかりさせる回答です。ごめんなさい。
 私の選択は「図書館で借りて読む」。でも図書館で春樹さんの新刊を予約したところで、いつ読めるのかは全く見当もつかない。(一月前に予約した『ダ・ヴィンチ・コード』だってまだ手に入らないのだ)。だから財布にお金がある時に本屋に入ったら買ってしまうかも。その場合でも古本屋で買うか、文庫化を待って……になってしまいそうです。
 灯台守さん、ほんとにがっかりですよね。でも借りて読むのって、余裕のない本棚を抱えている者にとってはなかなか賢い選択です。買うと手放すのが辛くなるから。(春樹さんの本は手放したりしないですけどね)。