灯台守さんへ、お別れのごあいさつ

 暖冬予想をした気象予報士たちを苦しめるかのように寒い日々が続いていますが、風邪などひかれてませんでしょうか? 
 村上モトクラシ号外、ちょっと早めのクリスマスプレゼントでした。これで最後かと思うと、逆にひどく寂しい気もしますが。「春樹さんの『海辺のカフカ』の英訳版“Kafka on the Shore”が、ニューヨーク・タイムズ紙の“The Ten Best Books of 2005”に選ばれた」というのは、かなりコアな春樹ファンを自称する者にとって、本当に誇らしいニュースです。
 この前電車の中で、薄っぺらい黄色の文庫本を読んでいる大学生くらいの男の子を見かけました。「あれは『風の歌を聴け』に違いない!」と、春樹ファンなら誰もがそう思うように、もちろん柚木もそう直感したわけです。じっと目を凝らしていると、やはりそれは『風の歌を聴け』でした。「やっほう!」と心の中で叫びつつ、欲望のままその若者に話しかけて……なんてことはしませんでした。柚木だってもういい大人なのですから、それくらいの我慢は利くのです。
 そんな自制心溢れる柚木は、年末年始の体重増加を見越して体重を減らそう計画し、逆に1㎏増やしてしましました。柚木の生命維持機能は、正常に働いているようです。がっかりです。
 それではまた、いつか何処かで灯台守さんと再会できる事を祈って。くれぐれも想定外の体重増加と風邪には気を付けて、素敵なクリスマスと楽しいお正月をお過ごし下さい。
 
 
http://d.hatena.ne.jp/motokurashi/20051205