春ですね

 もう3月、ちょっと空気も春めいてきました。花粉舞うこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。柚木は花粉症発症の恐怖で、この時期は毎年ドキドキです。
 またまたすっかりご無沙汰しておりましたが、これには幾つかの、浅い事情ってもんがあるのです。まぁひとつはいつものとおりに柚木の怠け癖が原因だったりするわけですが、なにより一番は旦那さんがやたらお家にいるってこと。別にパソコンで遊んでいて文句を言われたりはしないけれど、狭い家の中でこっそりブログを書くのは、存外大変なのです。なんせ柚木のブログは、「知り合い絶対非公開の原則」を立派に貫いているのですから。えっへん。
 そんな不自由なわたしに追い打ちを掛けるべく、読むべき本がどどっと傍らに積み上げられてしまったのが、更なる不運。お金のない柚木は、(作家さんには本当に申し訳ないとは思うのだけれど)「本は借りるか古本屋で買うか」という実に不甲斐ない方針のもと、生活しているわけです。ちょっと言い訳をすると、図書館というのは「無料である」というだけではなく、買った本をなかなか手放すことのできない思い切り悪い人間にとっては、「本を返さざるを得ない」という点でも結構重宝な存在です。
 そしてついこの間、わたしは京都市図書館のとっても感心なシステムの存在に気付いてしまったのです! 京都市内の図書館の在庫状況をネットで確認・予約・受取図書館指定オッケー、返却場所も市内図書館ならお好みのまま。なんて便利! 「ブラァボォー!!」とわたしは心の中で叫びました。お役所仕事に深い疑念を抱いているわたしは、京都市図書館のサービスの良さに深く感動。母親の図書カードで本を予約してもらっていたのも忘れ、その感動を胸に抱いたまま次々予約。W村上の新刊も、もちろん予約。リリー・フランキーの『東京タワー』なんて、待ち順位572番目です。……いつ手元にやってくるのかは、柚木の想像をはるか超えたところにあります。
 ――結果はご想像のとおり。2週間という貸し出し期間は意外と短いものだ、ということです。延滞料金を請求されるわけではないけれど「ご利用は計画的に」、なのです。