空気清浄機その後

 空気清浄機君は空気中の汚れを感知すると、クリーンサインを青から赤に変色させる。これを一般に空気清浄機が「怒っている」という。本当はどうか知らないけど、それがぴったりな表現なので皆さんこれからはそう呼んでくださいね。
 このニオイ・ホコリセンサーはなかなか敏感らしく、うちの息子さんが近くで「ぷぅ」とおならをしただけで怒るんである。息子は調子に乗って空気清浄機君の前でわざわざおならをしては、「紫(ちょっと怒っているサイン)になった」だとか報告にきてくれる。小学生のつまらない遊びにもつきあってくれて、ほんとお利口なんである。
 去年のいつかにも書いたように、このお知らせランプはやたらとまぶしい。真っ昼間でもはっきりと見分けのつくLEDは、夜のお休み時にはただの迷惑者なのだ。ところが、柚木のバイト先にある新しいシリーズではこの点がばっちり改善されていた。光度を調節できるだけでなく、消すことも可能になっている。さすが天下の松下電器ですね。歓心。うちの空気清浄機君のランプは、秋に弟くんが自宅に持ち帰って直してくれる予定なのでまぁいいです。ええほんとに。
――だからどうしてそんな簡単なことが出来なかったのか、という素朴な疑問は大人しく飲み込んでおくことにします。ごくんっ。