むすこ日記

 4月の末には、毎年家庭訪問がある。確か柚木の子供の頃は、小学校入学時の一回しかなかったと思うのだけれど、子供がやたら少ないので、学校としてもひとりひとりにやたら目を届ける気になったらしい。
 さて、息子さん(小4)の担任は、柚木より少し年若い転任してきたばかりの女性であった。体育会系の、悪く言えば少しがさつな感じのする先生だった。でも裏表はなさそうだし、何事にも熱心に取り組みそうな感じの先生である。まぁそんなに困った1年になりそうでもないな、とホッとした。
 玄関先で先生から「**君には、いつも笑わせてもらっています」と挨拶される。
 「お笑い番組は欠かしません」と答える。息子の為にも、柚木は関西地方から引っ越すわけにはいかない。関東の人って、ボケてもちっとも突っ込んでくれないのだもの。冷たいんだ、ほんと。

 そんなお笑い系の息子が最近お気に入りだったのは、お風呂時や着替えの時に、全裸で「ワイセツブツチンレツザイ!」と叫びながら腰をクイッと前につき出すこと。お馬鹿です、疑いなく。
 上品な母親の柚木としては「下品な事は止めなさい!」とササッと叱れればよかったのだけれど、初めてそれを顔の前でやられた時、つい用語の訂正をしてしまった。「猥褻物」の「ブツ」が抜けていたので。そういうのって気になります、よね?

 だらだらと続く、予定。