新年のご挨拶

 みなさま、明けましておめでとうございます。本年ものんびり怠け者の柚木を、どうぞよろしくお願いいたします。



 年末年始はお義母さんの家で予定通りにぐうたら食っちゃ寝して過ごした。1歩も外に出なかったし、9時より前には起きなかった。お義父さんの誘いを断って、初詣にだってさえ出かけなかった。おせちを食べておこたに寝ころび、うたた寝をする。動物の森で釣りを楽しみ、時々くだらない正月番組を見る。息子は深夜まで起きて、昼過ぎに起きる。最低の小学生の親なんである。
――「寝正月」の生き例に挙げても恥ずかしくないぐらいの、立派な過ごし方をしたのだ。そんなわたしに、三が日が明けてすぐ、体重計がその罪の重さを厳かに告げた。数字はあまりに機械的に真実を示す。わたしの目にかけられていた情緒的フィルターは、ごっそり剥ぎ取られてしまった。夢のようなお正月は過ぎ去ったのだ。蟹とすき焼きとおせちで作り上げられた、でっぷりとした脂肪の塊。久方ぶりに穿いたジーンズが腹部を圧迫し、背中の肉がたっぷりと掴める用になった悲惨な現実に、そろそろ立ち向かう時が来た。分厚い脂肪との戦い。連戦連敗の戦いに、柚木はついに打ち勝つことが出来るのか――。
乞うご期待!!(嘘)