夏休みの忘備録

 8月の滑り込み更新に失敗した柚木です。お久しぶりです、こんちには。
 最近ちょっとお仕事がまともにあるものだから、勤務中のブログ下書きがまったく出来ない。そんな当たり前の理由で、更新はすぐに滞る。本当は書きたいことも書きかけていたこともいっぱいあるのだけれど、それはとりあえず放置。これからはメモ風日記で更新回数を稼ぐことにしよう。まぁこれは柚木の満足と忘備録のためだけに存在しているので、どこからも文句がでないのがよいよね。
 とりあえず、夏休みの活動記録を並べてみる。今年の夏はとっても頑張った。自分で自分が信じられなくなるくらい、真面目に遊びに出かけた。
 まず夏休みが始まってすぐの日曜日、沖縄旅行に出かける。3泊4日の家族旅行。旅行会社の企画担当でも勤まるかもしれないと思うくらい真面目に計画を立てた。ちゃんと実行もした。とても疲れた。そして本当に楽しかった。
 8月初めの日曜日、親子3人で福井に朝から海水浴に行った。朝の10時から夕方の4時までばっちり泳いだ。お盆前の日曜日はしばらくぶりの晴天で、怖ろしいくらい混んでいた。沖縄での注意が無になるくらい日焼けして、心底疲れた。次の日もちゃんと仕事に出かけた。こんなに真面目に社会人ができるなんて、人間の可変性について深く考察してしまう。
 海での疲れからか、殺人的暑さからか、お盆前後は異常に調子が悪かった。朝9時前に家を出て、数分歩くうちに汗が噴き出してくる。走ると空気のない水槽に閉じ込められた金魚みたいに苦しくなった。走れないせいで何度も予定の電車に乗り遅れて、結果また走るはめになった。
 しんどくてしんどくて家から一歩も出たくないお盆の日曜日、退屈した旦那さんにせがまれて、宇治の平等院近くの中村藤吉本店にお茶をしに行く。長いリストに名を連ね、汗を伝わせながら喫茶への順番を待つ。ガイドブック片手の観光客に紛れていると、何処か遠くへ旅行へ来たような気になる。
 お盆休み後半の週末、弟が神戸から帰ってきた。母は弟の帰りを待ちわびているけれど、自慢の手料理で迎えようという発想はどこにもない。しんどくて料理が出来ないという母の代わりにご飯を作る。ダイエットに成功した弟に、野菜が少ないと文句を言われる。うちの旦那さんは肉がないと「筋肉が破壊される」だとかなんとか煩く騒ぐので、柚木の作る御馳走はタンパク質ばかりになるのだ。まぁ偶にはいいじゃないか、と沖縄土産の泡盛を飲ませる。父と弟は夜中の3時くらいまで大声でしゃべりながら飲み続けていた。河合隼雄さんの訃報を知らなかった父は、それを知らされて大騒ぎを始めた。本を読んで何度か講義を聴いたことだけなのに、「俺は隼雄先生の弟子やしな」と言い張る。弟とふたりで河合隼雄談義を始める。――酔っぱらいは質が悪い。
 次の日は弟を黄檗山万福寺へ連れて行く。弟は帰ってくるたびにすることがないと騒いで、さっさと神戸に帰ってしまうのだ。偶には何処かに連れて行かないといけない。父親も揃って久しぶりの家族でのお出掛け。夏の暑い暑い真っ昼間。観光客らしき人の姿は、まばらにしか見えない。我慢比べのサウナに参加したみたいに、汗がたらたらと流れ落ちる。弟のシャツは脱水に失敗したバスタオルみたいにびっしょりと濡れている。夕飯の約束をした友達と会う前に、ちゃんとシャワーを浴びれたのならいいのだけれど。
 万福寺の後は先週行ったばかりの中村藤吉本店に抹茶アイスを食べに行く。喫茶の混雑を避けて白玉とあずきののった抹茶アイスを買って食べる。母はお土産に生茶ゼリーを買い、弟は煎茶を買っていた。何年ぶりかで家族旅行をした気になった。すぐ近くの場所での脱日常。
 お盆を過ぎて、最高気温が35度を切るようになった。数字を見ているだけで涼しいような気になる。朝、また駅まで走れるようになった。「処暑」の意味を知る。朝と夜に秋の気配。
 仲良しの秘書さんの勤務最終日、薄情な柚木はキャニオニングに出かけた。夏休み最後の行事。8月最後の1週はもう学校が始まるのだ。岩を登り、滝壺を泳ぐ。去年のシャワークライミングの何倍も大変で、比べものにならないくらい楽しかった。
 これが柚木の夏休み。どう、ずいぶんと行動的じゃないですか?