キャニオニングで蛭と遭う

touko_yuzu2007-10-16

 去年に続いて、今年もシャワークライミングに行って来た。今年は少しレベルアップしてキャニオニングの要素も付加されたコースに参加。ごろんごろんと大岩だらけの川を、どんどん登っていく。川上りというよりも岩登りである。
 次の日の筋肉痛を想像すると恐ろしかったけれど、しんどい分だけの楽しさは充分にあった。奥深い山に囲まれて意味もなく岩をよじ登っていると、つまらないことでくよくよしている日常が、とても馬鹿馬鹿しいものに感じられる。身体だってもっと鍛えて、健康に逞しく生きて行こうじゃないか! と思う。
 出発地点に戻り、ふらふらしながらウエットスーツを脱ぐ。千切れた草の破片と間違うような小さな小さな蛭が足首の辺りに付いていた。蛭を爪の先で剥がして逃がす。針先でつついたような傷口から、血がたらりと流れ落ちる。痛みはまるでない。なのに血は一向に止まらない。絆創膏がすぐに赤くなった。
 息子も蛭に咬まれていた。少し丸みを帯びた小さな蛭をつぶすと、赤いきれいな鮮血が弾けた。蛭は糸のように細く縮んだ。ふたりで初めての蛭体験。蛭というとわたしは反射的に「スタンドバイミー」を思い出す。
蛭に咬まれるなんて、いかにもアウトドアらしい。素敵な夏の思い出ですね。