久しぶりに息子さんの話を少し

touko_yuzu2008-07-15


この前の土曜日は、久しぶりに旦那さんの実家に行くことにしていた。お昼過ぎ、コンコンと控え目に玄関をノックする音が聞こえる。パジャマ姿の母に代わって息子がドアを開けると、いつも息子と仲良くモンハンに興じている同級生が遊びに来ていた。その子は携帯を持っていないので、約束がなくてもとことこ歩いて遊びにくるのだ。昔懐かし、ですね。
息子は今日出かけるのだと確認すると、その子に向かって「今日は無理」と一言いってドアを閉めた。まさに問答無用。出かける予定だからという説明も、ごめんねーという優しい言葉もなしである。
あっぱれ! 実にあっぱれ。小心者のわたしにはとても真似できない。彼はこの「無理!」の一言で、気の向かない相手からの誘いも実にあっさりと断る。その断固とした容赦なさに、相手の心の傷を思いながらもわたしはやはり感心させられる。きっと近い将来、しつこい訪問販売員も立派に追い払ってくれるに違いない。母の期待は高まる。
そんな非情にも思える息子さんですが、実はまだポケモンのビニール筆箱を愛用していたりします。鉛筆削りとかがついているあれです。最近3代目のビニール筆箱を見詰めながら、「さすがに中学生になったらやめよっかなぁ」と悩ましげに言ってました。みんなに子供っぽいとからかわれているようです。そりゃそうだよな、と母は思います。本当は前回買い替える時に布製だか缶ケースだかにする予定だったのが、彼にはやっぱりビニール筆箱を裏切ることは出来なかったのです。
可愛い、実に可愛い。母の背も靴のサイズも越した息子は、親馬鹿の眼には十年前と変わない愛らしさに映るのです。バカですね、実際。