柚木、人付き合いに目覚める

すっかりご無沙汰してしまいましたが、元気にしております。こんにちは。
ジョージ・オーウェルの『1984』でしっかり予習をしておきながら、情けないことに肝腎要の春樹さんの本をまだ手にしてません。だって本って高いんだもの。それでもその他もろもろの「読まなきゃ本」が山となり、息子のお弁当作りとともにわたしの睡眠時間を奪っていきます。あぁ毎日ほんと眠たい。
さて、話変わって柚木が「ミミ年にして人付き合いって大事だよね」に目覚めたというご報告をみっつ。わたしは元来イベント事などが好きじゃないし、(最近の知り合いはそうは思わないかも知れないけれど)全然社交的な性格でもない。だいたい土日は家から一歩も外に出ないのが普通だし。だけれども時々、そうやって家でゴロゴロ転がって読書に耽っているだけではいかんのではないか、という思想にとらわれることがある。だって本当は参加するまでが面倒くさいだけであって、出かけてみれば楽しいんだってことは重々承知しているから。そしてつい先日もそのようなとらわれの周期に突入した、らしい。
お付き合いその1。うちの所長さんのお祝いパーティーに自腹1,000円を切って参加。所長さんは何やら偉い賞をもらわれて、天皇皇后両陛下と同じテーブルを囲んでお茶など飲まれたのだ。よく分からないがすごい感じがする、とても。しかしそのお祝い会場が所内のサロン、料理は大学生協、ってのはかなり微妙な感じですよね。でもまぁお陰さまで気楽にビールが飲めたので、よいですが。
その2。祝賀会翌日の土曜日、所内行事の春のハイキングに参加。朝9時に集合して(通常の勤務開始時間より1時間も早い)比叡山に登る。もやしっ子の集まりだし平気の平左だぜぃと油断していたら、わたしにとってはかなりきつい道のりだった。ひとりずつしか通れない、苔むした岩に挟まれた細い山道を登り始めた時は泣きたくなった。雲母(きらら)坂って可愛い名前の癖に、引篭り体質の三十路女には全然優しくない。足がやや短めのわたしには、大きな段差を乗り越えるのに両手が必要で、帰ったその日は背中まで筋肉痛になってしまった。でも月曜日に聞いて回ったけれど、他にそんな目にあった人はいない。年の近い女子に尋ねても、みな筋肉痛にすら襲われていない。何故なんだいったい。愕然としつつ日頃の運動不足を猛省。山頂で昼食のあと延暦寺を見学。日本一長いケーブルに乗って下山。近年にないほど汗をかいた。とても疲れた。でも楽しかった。
その3。秘書の間で「あみねこ」(毛糸で編む猫のぬいぐるみ)さんがプチブームとなっている。全く参加する気はなかったのだけれど、流れ的に不穏な空気を感じて毛糸とかぎ針を購入。手芸上手な院生さん(女の子)を先生にお迎えして、編みものクラブを発足。部長は「つくる!」と言い出した男子、柚木は平部員その1。本日開始二日目。編んではほどいてを繰り返し中。ねこの影も形もない。出来上がる日がくるのか多大な不安を抱きつつ、さようなら。出来たら報告いたしますので褒めてやってください。