11月の色々

touko_yuzu2009-11-25

 続くと言った11月の話を色々。(日が経つにつれて書くことが増えていくので困ります)。
まずは弟と父の誕生会をして、その翌日弟とふたりネットで2月に予定しているイタリア旅行の宿探し(旦那さんと息子さんはお留守番)をした。ホテルのレビューを読み過ぎて気分が悪くなった。パックツアーじゃないのが不安。
 しかしなんと言っても11月のメインイベントは内田樹養老孟司の対談を聞きに行ったこと。オカダさんのブログで知って以来、内田先生のブログと本を読むようになって、機会があればぜひぜひと思っていた。今回はなんと言っても京都、しかも定期券で行けるところが会場(マンガミュージアム)だなんてこれ以上のチャンスはない! と2冊だけ先生の本を読んでいる母を誘い、往復葉書で応募。先着200名様に無事潜り込んだ。2列目の席でお二人のお顔はばっちり。笑いが絶えない楽しい対談で、母もとても喜んでいた。終了後母はボルゲーゼ美術館展へ、わたしは残って『バガボンド』を9巻まで読破。ひどく首が凝った。後日、講演話の内容がぽつぽつとブログにアップされていくのを読むのも楽しかった。
 研究室のみなさんとお好み焼き屋さんへ行って親交を深め、ビールの酔いをレトロカフェ「築地」で醒ます。
本当は母と行くはずだったボルゲーゼ美術館展には友人とお出かけ。展示期間の終了までまだ1月以上あるせいか、ボルゲーゼ美術館知名度のなさか、入場待ちの行列はできていない。絵の展示数も質も前に行ったルーブル美術館展と同等かそれ以上。それをだらだら2時間くらいかけて見れたのだから価値がある。ラファエロの女性像とカラヴァッジョの絵が素晴らしかった。
その友人とは勧修寺の紅葉ライトアップにもお出かけ。紅葉は断然青空の下で見るに限ると思うのだけど、暗闇に包まれたお寺には独特の雰囲気があって、それはそれで素晴らしい。当日は近くの女子大のお姉さまたちがお琴のミニコンサートをしてくれていて、これもほんとに素敵だった。お琴というのは今まで漠然と考えていたよりずっと難しそうだし、激しい音楽を奏でられる楽器なのだと思った。少しも退屈しない。その後ライトに照らされた庭園を見て回る。わたしはこういう庭園なんかにある細い道を見ると、「歩いてみたい。隈無く探検したい」という静かな欲望が湧き上がってくるのだけれど、残念ながら友達の方はそうでもないらしい。大きな池の周囲をぐるりと巡る小道が、ライトアップの光も届かず闇に沈みこんでいる。せめてさわりだけでも……と足を踏み入れると「この先行かれるのはご自由ですが 大いに危険」という札がぶら下がっている。うーん、遊び心溢れる素敵な文句だ、と感心し、友達の心を読んで先に進むのを断念。大人だから、池にはまっちゃうってのはさすがにまずいものね。だって大人なんだから、と何度も自分に言い聞かせる。しかしそんな大人なわたしたちの姿を大冒険後と勘違いした少女が、しきりに「行きたい、行きたい!」と連呼し始めた。駄々っ子に負けた母親とお祖母ちゃんらしき三人は、札の下がった境界線を越え、闇の中に消えていった。(ほんとはわたしも後を着いて行きたかったのだけれど、大人なので我慢したのです)。閉園時間になり、ライトが落とされ始めても3人が戻ってきた様子はない。稲川淳二的世界、と友達は言った。いやいや、そんなことはないでしょうけれど――。
三連休はおうちに籠もって、パソコンで『コードギアス』を一気見した。ちょっと自分で自分を馬鹿だと思う休みの過ごし方です。ほんとは衣替えを完了するつもりだったのに。
今週末は京都駅まで行って、円空・木喰展を鑑賞する予定である。うーん、こうやって書き連ねているといかにも芸術の秋って感じですね。しかしこうやっていつも一緒に美術館巡りをしている友達は、来年そうそう結婚してスイスに行ってしまうので、それ以後の芸術方面の活動が不安です。京都(限定です)美術館巡りを希望する方はご一報くださいませ。