きつねさまがいっぱい

touko_yuzu2010-07-01

梅雨入りする前日の土曜日は、きんと冷えたスイカに齧りつきたくなるような晴天になった。日焼け止めをたっぷりと塗り、帽子をかぶる。遠足にでかけるのだ。前の職場の学生さんたちと伏見稲荷の駅で待ち合わせ、本宮でささっとお祈りをすませると、千本鳥居をぬけて頂上を目指す。だんだん観光客の姿が減ってくるけれど、意外と鳥居は減っていかない。どこまでもどこまでも赤い鳥居がずらりと立ち並んでいる。ガイドブックで見かける一部だけじゃないのだ。
赤い鳥居には、奉納した方々の名前が記されている。一番小さいのが柱の直径18センチで、お値段は(初穂料)38万8千円から。本宮近くは人気が高いらしく、空き(柱を立てる場所)はほとんどない。回転をよくするためなのか(お稲荷さんが商売繁盛の神様だし、というのは穿ち過ぎか)鳥居はあまり丈夫に作られていないらしく、10年前に立てられた鳥居の根元は半分腐って今にも撤去されそうな有様である。10年で朽ち果てようとしているのは、いくらなんでも少し早すぎるよな気がする。ご利益もなんだか薄そうだ。
ぶつぶつそんな俗世的な話に終始しながらだらだら登ってハイキングは終了。8歳のかわいい女の子も参加していたので、前回の悲惨な比叡山登りに比べれば幼稚園児の遠足みたいなもんだ。(と思っていたのだけれど、翌日から激しいふくらはぎの筋肉痛が5日間も続いた)
ハイキングの後は竜馬暗殺未遂事件で有名な寺田屋を見学。大河ドラマ「竜馬伝」の影響か、ツアー客も多くちょっとした行列になっている。一度は焼失したらしいのに、何故か今も柱に刀傷や弾痕が残っている。他には寺田屋事件で竜馬が襲撃を受けた際、お龍さんが裸で飛び出して危機を知らせに行ったという有名なお風呂がある。昔の建物らしく天井が低い。ここは今も宿屋としてきちんと機能(エアコン完備)していて、素泊まり6,500円。これを高いと思うかは、考えよう。
月桂冠の酒蔵を見学し、黄桜でビールを飲む。カラオケボックスで若者の美声を聴き、夜は居酒屋で飲み会。ご飯は美味しかったし、久しぶりに学割が使える(職員研修の一環として履修させられている放送大学の学生証がある)喜びを味わえたので幸せだった。