おうちプリント万歳!

touko_yuzu2009-09-25

不況の折、この歳からの正社員はもう無理なのかと涙を流した日もありました。雨に打たれて彷徨い歩いた日々もありました。だけれども、そんな悲しい日々ももう終わりなのです。
というわけで、来年4月1日より無事大学の職員さんとして働けることになりました。ようやく出身大学が役に立った感じです。ふぅ。これでもう就活せねばーと思い煩わずにすみます、とりあえずしばらくの間はね。
今回、筆記試験→面接と受けて、ひとつこの先の人生に役立つ教訓を得ました。うちのプロジェクトマネージャーに教えてもらったのです。せっかくですので、ここで発表いたします。ぱんぱかぱーん。
「履歴書に貼る写真は自宅プリントせよ」
これは今までもらった中で「最も」と言っても過言ではない良アドバイスでした。旦那さんにぱちぱち数枚撮ってもらって気に入ったのを選ぶ。これだけで写真館で撮ってもらうより5割増しで可愛い写真が出来上がります。ふだんは不細工な柚木も、ちょっと感心しちゃうくらいの出来に仕上がりました。評価にどれ程かかわるかは不明だけれど、単純にただただ嬉しい。パスポート写真も絶対こうしてやるのだ、と強い決意を固めています。
色々大切な仕事上のアドバイスは忘れても、これだけは決して忘れない。そんな予感がします。

芸術の秋

touko_yuzu2009-09-07

すっかり秋風吹き始めましたが、インフルエンザにも負けず元気にお過ごしでしょうか? わたしは夏ばて気味なのか、先週は金曜日を三日続けてお勤めしたみたいに草臥れちゃいました。
さてさて、先日ようやく完成したばかりのあみねこさんですが、以来なぜだか手作りづいちゃってます。三十数年間深い眠りについてもう目覚めることはないかと思われたわたしの手芸魂に火がついたのでしょうか? 不思議です。人間って分からないものだと思います。
早速ドラえもんカラー(弟依頼の品。ほんとはシアンカラーのつもり)の2匹目を編み上げ(くっつけるのは面倒なのでしばらく放置)、さらにさらに手作りのビーズアクセサリーを4品(ネックレス3・イヤリング1)仕上げました。アクセサリー作りは、金属アレルギーで市販品をなかなか購入できないので、趣味というより実益重視です。だけどこれでようやく、履歴書などの趣味欄に、読書以外の事柄をどうどうと記入できるわけです。「趣味読書」って、実際にほんとにたくさん、山ほど本を読んでるんだとしても、何だか無趣味と同義語な感じがします。そう思いませんか?
日曜日は友人とルーブル美術館展を観に平安神宮傍の美術館へ。1時半に待ち合わせて入場まで1時間待ち。しかしかつて若沖を体験したふたりには、これくらい待ったうちにも入りません。今回はお腹も空かしてなかったし、余裕です。4時過ぎに出てきた時にもまだ1時間の行列が出来てました。入場4時半まで、閉館5時というのはたぶんただの建前なんでしょう。シルバーウィーク後の日曜日に最終日を迎えることになるのですが、さて、どうなるんでしょうね。
しかしこうして貴重な休みの日にせっせと行列に並んで、人混みを掻き分けながら絵画を眺めていると、学校帰りの平日夕方にふらふら美術館に通っていた中高時代が黄金のようにまぶしく感じられます。学割も効いて安かったしさ。

3年後は金環食です

touko_yuzu2009-07-23

昨日は家族そろって、近所の科学センターに行ってきました。9時の開場時刻には既に500人を越す人が並んでいて、無料配布の太陽めがねは手に入りませんでした。がっかりしつつ曇天の下、並び続ける数千人の人の群れ。さすが世紀の天体ショー。夏休みに入っているせいで、小学生の姿が目立ちます。入場券を手にいれる前に、既に太陽は欠け始めていました。小さな太陽観察カードをもらい、雲が切れる一瞬を待ちます。
部分日食が最大となる午前11時頃、雲が途切れました。周囲の人々が歓声をあげるので、その一瞬を見逃すこともありません。うっすら雲がかかっている時には、肉眼でも三日月のように細く光る太陽がみえました。想像していたよりも空は暗くなりません。太陽はあれほど小さく見えるのに、恐るべき光量を誇っているのです。しばらく目の奥がシクシク痛みました。
3年後は、これまた珍しい金環食というものが、日本列島の広い範囲で観察できるそうです。今度こそよいお天気に恵まれるといいですね。

行ってきました金閣寺

touko_yuzu2009-07-21

息子さんは夏休み中、野球部の部活で忙しい。午前中に野球の練習があると、午後からは部の勉強会(夏休みの宿題をする)がある。この(親にとっては)嬉しい勉強会制度は、「野球部に入ってバカになったじゃないか!」という、親の八つ当たり的抗議をかわす目的なんだと思うけど、実際とても助かる。
さて、しかしそんな訳で、なかなか息子さんを連れてお出かけする時間がとれません。でも社会科の宿題をするのに(必須じゃないけど、ほら、例の内申書問題もありますし)どこかへ建物見学に行きたい、どうしようどうしよう。と迷った翌日、貴重な部活お休みデイを使ってふたりで金閣寺に行ってきました。日程に余裕がないので、小雨が降っていても午後遅くになっていても構わずに出かけてしまいます。忙しい時の方が、かえって計画どおりにことが進むようです。
金閣寺を訪れるのは息子さんは初めて、わたしは多分小学生の時以来2回目です。何時でも行けると思うと、結局は行けないものなのです。門をくぐってすぐ、想像していたよりも実にあっけなく金閣寺はその金ピカの姿を現わしてくれました。見事にぴかぴかです。たくさんの外国人観光客に混じり、若いカップルに頼んで息子さんとのツーショットを撮ってもらいました。だらだらと境内を歩き、茶店で氷やソフトを食べるのは実に京都の夏らしい楽しみです。
明日はわたしは仕事を休んでお天気を待ちます。日食を見るつもりなのです。息子さんは部の勉強会をサボらされるので不満顔です。変なヤツ。とにかく、天気に恵まれますように。

絶対評価って何だ

息子さんの中学は、明日からもう夏休みです。そして8月24日にはもう授業開始。なんだか短いですね。
さて、夏休み前ということで三者懇談というやつに行ってきました。そこでわたしは自分がすごい思い違いをしていたってことに気づいたのです。そしてとても腹が立った。これは個々の先生方に対してではなく、文科省のとっている成績評価システムそのものに対してということです、もちろん。だからこの後に続く親バカなだけのぶちぶちとした文句を読んでも、どうか真剣に腹を立てたりしないでくださいね。
つまるところ、息子さんの成績がわたし個人の予想よりずいぶん悪かったということです。わたしが学生だった頃は、成績というのはほとんどテストの得点によって決まっていた。これは周りの同世代にも訊いて回ったので、たぶん柚木の中学だけが特殊だったってわけじゃないと思う。授業態度や提出物の状況なんかが反映されることはもちろんあったはずだけど、それは無視しても平気なくらいのものだったので、わたしはそれに本当に助けられた。それがわたしの中のいわゆる「絶対評価」ってやつだったわけです。
だけどそれが今は全然まったく、コペルニクス的大転換を遂げた大地のようにぐるりと変わってしまっていたのです。正直目眩がするくらい驚いた。成績は先生が生徒の日頃の授業態度を見て判断する。テストの点っていうのは、場合によってはほとんど無視されてしまうということです。例えば、息子さんの場合。音楽のペーパーテストは2回の平均で85点を越えています。これはわたしの中学校では(実技点を完全に無視した場合)5段階評価で5がもらえていた点数です。でも現時点での息子さんの評価予想は2。これは音楽に対する意欲や鑑賞力に最低評価のCがついているからです。──なんじゃいそりゃ。ちなみに、平均90点を越えている理科でさえ4しかつかない予想なのです。ふーむ。
ここで一応強調しておきたいのは、うちの息子さんが特別に態度の悪い生徒ではないということです。授業や生活態度について先生から注意を受けたりするようなことはないのです。ほんとに。担任の評価は「とても大人しくて」というもの。ほんとは違うって母は知っていますが、先生とはほとんど喋らないそうなんで、そういう評価も当然でしょう。しかし大人しいということは授業中に積極的に手をあげたりもしないということなので、それが意欲評価Cなどをつけられる原因になっているのだろうと分析します。うちに秘めたる熱い勉学への意欲は(あったとしてもということですが)、先生の目には映らないのですから。
なんという恐ろしい評価システムなのでしょう! と親バカなわたくしは考えました。成績表は先生のお心次第、胸先三寸で決められてしまう。制度として、先生の恣意の働く割合があまりに高すぎる。先生に嫌われたら一貫の終わり、逆に好かれてしまえば恐いものなし! これはわたし(息子さん)のような人間にとってはかなりの恐怖システムです。わたしがのほほんと授業中に居眠りや内職を繰り返し、もう学校なんて大嫌いだいと拗ねて遅刻を重ねることが出来たのも、すべてはテストの点さえなんとかしとけばそれほどひどいことにはならないという安心感があったからなのに。(そもそも成績は受験にはまるで影響しなかったし)。だけどそういう牧歌的な時代は遠く過ぎ去ってしまったのだ。高校受験をせざるを得ない以上、先生にとっての良い子を模索することは不可避です。
そんな大人から見た「良い子」を量産して、いったいどうしようってんだい。気色の悪いことこの上ない。と精神の捻れた人間は感じてしまう。なにもわたしは、真面目な生徒さんたちの日頃の努力を評価することに反対しているわけではない。それはもちろんきちんと評価されてしかるべきだと思う。だけど、先生に反抗的な態度をとる生徒が、学校生活に馴染めずにもんもんとしている生徒が、せめて内申書のことなんか気にせずに青春の苦悩の渦に巻き込まれることができるようにしておいて欲しいということなのです。ただ。
ちなみに、今はもうあんまりハイテンションで怒ってはおりません。息子さんには毎授業ごとに1回は手をあげなさいよとか、授業中寝ちゃだめだよとか、提出物はきちんとだしなさいよとか、忘れ物するんじゃないよとか、先生の荷物を持ってあげなさいよとか、笑顔を振り撒きなさいよとか、魂の中核を売り渡さないで済む程度には諸々頑張ってみなさいとの現実的アドバイスを与えることにします。
ではでは、みなさまよい3連休を!

良いこと悪いこと色々

touko_yuzu2009-07-10

毎日雨ばかりで、体に湿気がまとわりついて黴ちゃいそうです。お肌は潤いそうですけど、やっぱりちょっと辛いです。さて、またまたご無沙汰しましたが、それなりに元気に頑張っております。
6月の末にはお義母さんに誘っていただいて、2度目のオペラ体験してきました。前回は「魔笛」、今回は「カルメン」です。カルメンさんはお友達にするには最悪な感じの人ですが、ストーリーがお昼の連ドラ風恋愛ものと、分かりやすいのが最高です。(「魔笛」はちょっと理解しにくかったので)。音楽も耳慣れたものが多く、それに好きな曲でもあるので、ほんとに楽しかった。オペラ初心者にはかなりオススメです。
嬉しいことのあった反面、今週末にあるモリミー(森見登美彦)のサイン会の整理券をゲット出来ずに大ショックです。ブログにサイン会しますよの予告があって以来、日々朝に夕に日時発表をチェックしていたのにもかかわらず! です。なのにどうしてどうしてたまたまわたしが多忙だった数日の間に発表しちゃうんでしょう。モリミーのばかばかばか。ってか、つい油断していたわたしが馬鹿なんですが。次は、次こそは息子さんと一緒に参加するぞ、です。
それから、正職員になりたい柚木の転職活動は、少し前進いたしました。大学内の正職登用試験というのを受けまして、一次試験をパスしたのです。試験は全く出来なかったので、たぶん卒業生枠とか卒業生大量加算だとかがあったのだと想像します。あとは面接ですが、これで落ちることはないとの逆に恐ろしいプレッシャーをいただいています。まったく、落ちたら柚木は何やったんだ一体、ですよね。はぁあ。しかし職員さんに無事なれたとして、朝8時半からの勤務になじめるんだろうか。とても不安だ。だって1時間半も早く起きなきゃいけないってことなのです。現在の午前2時就寝だと死んでしまう。どうしよう。いつ本読めってんだ。
春樹さんの本は、今日からようやくBook2を読み始める予定です。実はBook1を読み始めてしばらくは、「これって伊坂幸太郎の文章だよ」って感じてしまい(本当は逆なんだよね)、すごくストレスでした。3分の1程読み進んだ時点でそんな違和感も消えて、改めて始めに戻ってみるとそれほどにも感じなかったんだけど。
あみもの倶楽部は順調に活動を続け、後は組み立て作業だけとなりました。柚木のは買ってきた毛糸が細すぎて、予想以上に小さなねこさんになりそうです。小さすぎてうまくポーズをとれなさそうなのが残念ですが。まぁよしです。