2月のあれこれ

春めいてきたと喜んだ途端、また冬に逆戻り。3月なのに雪だって積もった。こういうのってちょっと気持ちが沈む。
さて、2月になって転居先物件探しを本格化したものの、今年の引越計画自体が立ち消えになりそうな気配。色々探した結果、息子がオッケーを出す物件は1件しかないということが判明したのだ。今月中にその物件に空きが出なければ、来年の高校決定まで引越は延期の方針。1年がけでせっせと貯金と雑貨集めに励んでいた(鍋も包丁もハンガーだって既に購入済みなのだ!)ものだから、その事実が明らかになった時は、あまりの衝撃の深さに涙を滂沱と流し、2日ほど激しく虚脱した。−−のだけれど、一旦「このまま実家暮らし」方面に気持ちが向き変わると、空きが出る方が恐ろしくなるから実にわたしの心は当てにならない。これが女心というものなのか? 
※さぁ投稿しーよお!となった段に、不動産屋さんから空き情報が入りました。揺れる女心。

その他2月のあれこれ。まず、我が家にとっての大事件は、あの、向上心というものをまるで羊水と共にきれいさっぱり排出して生まれ出たような息子さんが、自ら塾に通うと言い出したこと。今さら高校受験に益するのかは、これまでの成績を見るとかなり首を傾げたくなるところだけど。まぁ、たとえ一時期でも、真面目に勉学に励むというのは良いことです。それにしても、塾代ってほんとに高いね。引っ越し資金ががくっと、それこそ半分近く目減りしてしまった。
大事件その2は、息子さんに彼女(初!)が出来たこと。お相手は小学校からの同級生。「誰だと思う?」と訊かれて、ママもバァバも2秒で分かった。年賀状もくれてたしね。めでたいことです。「モテる男」に育てるというご立派な教育方針は、今のところ順調に成果をあげているようです。
息子の自己申告によるモテ歴を備忘のために。今年もらったチョコは彼女分を含めて2個。告白されたのは彼女が3人目。

あれ、見に行きました。

午後から休みをとってノルウェイの森を見てきた。
菊地さんは全然悪くなかった。映画は原作のイメージそのままかって訊かれると、迷いながらも一応肯ける感じ。全然悪くない。久しぶりにまた読み返してみようと思った。
ところで、映画が終わった後、エンドクレジット終了まで場内が真っ暗なのはどうしてだろう? トイレに行きたくても危なくて(忘れ物もしそうだし)すぐに席を立てないじゃないか。しかも結構長いしさ。

新年のご挨拶

touko_yuzu2011-01-11

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。2011年が、みなさまにとって素晴らしい年になりますようお祈り申し上げます。

さて、ほんとはこういうのって年末にやるもんなんでしょうが、備忘のために昨年の個人的重大ニュースをまとめてみました。

1 正社員になる
ボーナスも退職金も年金だってもらえる。組もうと思えばローンだって組めちゃうのだ。

2 イタリアに家族旅行
旦那さんと息子さんを置いて、両親・弟との家族旅行。気張って個人旅行にしたので計画は大変だったけど、ほんとに良い思い出。あんまりお金は出してないけど、いい親孝行になったはず。

3 飲み会などには積極参加
生活も安定して、人付き合いにお金を回す気持ちの余裕ができたってことなんでしょう。本質的には引き籠もり体質なんで、これが何時まで続くのかは分からないけど。

4 時代小説に目覚める
時代小説の効能って、貧しくたって現代日本での生活は実に恵まれてるんだなーと、感謝の気持ちが芽生えることにある。ほんと、あんまり贅沢言ってると罰が当たります。

5 石けん作りに目覚める
編み物→アクセサリーと来て、今は石けん作りがマイブーム。それも若干下火気味なので、次は何だろう? 希望としては料理or掃除あたりにして、主婦力をアップさせたいところ。

6 引っ越し資金の貯金を始める
春頃良い物件もあったし、「引っ越そう!」と提案したら、「俺が前に引っ越そうと言った時に反対したんだから金は出さない」などと偏屈な(と言うよりちょっと頭のおかしい)旦那さんが言うので、自己資金で引っ越すべく貯金を始めた。年末のボーナスで、何とか最低限の予算を確保。あとは去年の春に見ていた物件に空きが出る(そこじゃないと息子が「うん」と言わないので)のを待つだけ。

6大ニュースってとっても切りが悪いですが、思いついたのは以上です。個人的には悪くない1年だったな。

エコロジーって寒いです

時折ひどく寒い日があるけれど、うちの職場はまだ暖房が入らない。エアコンのスイッチはすぐ近くにある、わたしの席からほんの2メートルくらいのところに。だけど勝手にそのスイッチを押してもいいものなのか? −−もちろんいいに決まっているのだけれど、先に出勤している課長たちを押しのけて30人の室温決定権を握るというのは、ペーペーの柚木にとってとても勇気のいる決断なのだ。しかも隣の先輩(男性)は、まだワイシャツ1枚だし。
だけど、わたしはすごーく寒いのだ。出入りの多いドア近く、しかも廊下を挟んですぐ玄関扉があるものだから、ドアが開くたびにひゅーっと冷たい外気が吹き抜けていく。毎朝18度付近を指す温度計を眺めながら、毛糸ON毛糸(セーターにカーディガン)の上からもこもこのショールを羽織り、足下の暖房パネルを強にしてホットドリンクを飲む。そして気温の上がる午後を待つ。お昼ご飯を食べれば、しばらく体も温まるし。
年内には暖房が入りますように!

あっという間に師走ですね

touko_yuzu2010-12-03

すっかりご無沙汰していましたが、元気にしております。
長く更新を怠っていた間にも、仕事で小さくしくじったり少しずつ慣れたり、新しい職場の人とだんだん仲良くなったり、前の職場の人とランチに行ったり飲みに行ったりハイキングに行ったり、母とベトナム・マレーシアの旅に出かけたり、母が腸閉塞で手術をして元気に退院したり、引っ越し準備という名目で食器やら雑貨やらをせっせと通販してみたり、……と諸々元気に活動しておりました。
ただ今の手作りブームは石けん。せっせと作って、せっせと消費しています。読書は最近時代小説がお気に入り。
などと短くキャッチアップは終了して、またぼちぼち更新します。おそらく、たぶん、きっと。

あみねこの行方

touko_yuzu2010-08-11

昨年せっせと編み続けた「あみねこ」さんたち4匹は、初めに作った不格好なアポロを除き、みんな人にあげてしまった。大きめのモモと小さなサンドは、お義母さんから6歳と2歳の姪っ子に渡してもらった。ふたりの親が離婚してしばらくしたころで、もしかしたらもう姪っ子たちには会えないのかもしれない、と思っていた。けれど伯母ちゃんとしては、「君たちのことが好きだし、会いたいのだよ」というメッセージを(できるなら)伝えたかったのだ。でもそんなこと、口に出してはうまく言えないよね?
あげた(というか押しつけた)ねこさんたちは、どうしているだろう? と時々考えた。おもちゃ箱の底で埃にまみれているかなー、と想像した。一番ありそうな姿だと思った。
つい先日のこと、姪っ子たちがお義母さんの家にふたりでお泊まりに来ていたので、会いに行った。生まれてすぐに一度抱っこしたきりの下の子は、もうすぐ3歳になるんだそうだ。時はびゅんびゅんと流れていく。
お義母さんの家に着いたのが夜遅かったので、久しぶりの再会を喜びしばらくわいわい騒いだ後、すぐにふたりの寝る時間がやってきた。
「くまさんどこ?」
布団に行く前、ふたりが探し、しっかりと握りしめたのは、わたしのあみねこさんたちだった。大きめのモモはお姉ちゃんが、小さめのサンドは妹が。
「これね、怖いのを吸い取ってくれるの」
とお姉ちゃんが教えてくれた。わたしのあみねこさんたちは、「優しい眠りをもたらすくまさん」として愛されていたのだ。色はきれいなまま小さな毛玉がぽつぽつあるのは、ママが何度も洗濯してくれたからかもしれない。
姉妹は寝る寸前まで「くまさん」をぎゅっと握りしめていた。怖いの、みんな吸い取ってくれるといいね。
「しっぽが長いから、これはねこさんなんだよ」
そう教えたけれど、納得はしてくれなかったみたいだ。サンドのしっぽを持ってぶらぶら吊り下げてたら、妹は非難の目でわたしを見ていた。
こんなに愛してもらって、作り手冥利に尽きます。久しぶりにあったふたりの姪っ子がすぐに懐いてくれたのも、この「くまさん」に込めた念のお陰かもしれない。次はまた、お正月に会えるといいな。

きつねさまがいっぱい

touko_yuzu2010-07-01

梅雨入りする前日の土曜日は、きんと冷えたスイカに齧りつきたくなるような晴天になった。日焼け止めをたっぷりと塗り、帽子をかぶる。遠足にでかけるのだ。前の職場の学生さんたちと伏見稲荷の駅で待ち合わせ、本宮でささっとお祈りをすませると、千本鳥居をぬけて頂上を目指す。だんだん観光客の姿が減ってくるけれど、意外と鳥居は減っていかない。どこまでもどこまでも赤い鳥居がずらりと立ち並んでいる。ガイドブックで見かける一部だけじゃないのだ。
赤い鳥居には、奉納した方々の名前が記されている。一番小さいのが柱の直径18センチで、お値段は(初穂料)38万8千円から。本宮近くは人気が高いらしく、空き(柱を立てる場所)はほとんどない。回転をよくするためなのか(お稲荷さんが商売繁盛の神様だし、というのは穿ち過ぎか)鳥居はあまり丈夫に作られていないらしく、10年前に立てられた鳥居の根元は半分腐って今にも撤去されそうな有様である。10年で朽ち果てようとしているのは、いくらなんでも少し早すぎるよな気がする。ご利益もなんだか薄そうだ。
ぶつぶつそんな俗世的な話に終始しながらだらだら登ってハイキングは終了。8歳のかわいい女の子も参加していたので、前回の悲惨な比叡山登りに比べれば幼稚園児の遠足みたいなもんだ。(と思っていたのだけれど、翌日から激しいふくらはぎの筋肉痛が5日間も続いた)
ハイキングの後は竜馬暗殺未遂事件で有名な寺田屋を見学。大河ドラマ「竜馬伝」の影響か、ツアー客も多くちょっとした行列になっている。一度は焼失したらしいのに、何故か今も柱に刀傷や弾痕が残っている。他には寺田屋事件で竜馬が襲撃を受けた際、お龍さんが裸で飛び出して危機を知らせに行ったという有名なお風呂がある。昔の建物らしく天井が低い。ここは今も宿屋としてきちんと機能(エアコン完備)していて、素泊まり6,500円。これを高いと思うかは、考えよう。
月桂冠の酒蔵を見学し、黄桜でビールを飲む。カラオケボックスで若者の美声を聴き、夜は居酒屋で飲み会。ご飯は美味しかったし、久しぶりに学割が使える(職員研修の一環として履修させられている放送大学の学生証がある)喜びを味わえたので幸せだった。